断捨離を極めよう!

近年、生活を豊かにするとして話題を呼んでいる断捨離。不要な物を処分するための心得えやポイントなども紹介されていますよね。断捨離を正しく行なうことで、たくさんのメリットを得られますがデメリットもあります。そこで、断捨離のメリットやデメリット、片づけのコツ、注意すべきポイントをご説明します。

断捨離のメリット

まずは断捨離によるメリットをご紹介。部屋を片づけることで一体何がよくなるのかを確認しましょう。

スッキリした部屋で過ごせる

物を整理すると部屋がスッキリして快適になります。生活しやすいのはもちろん、気持ちも開放的になるでしょう。整理する前よりも部屋の行動範囲を広くできます。身体も心も負担が軽減されることで、規則正しい生活にも繋がります。片づけを「面倒だ」と感じる人もいるかもしれません。

ですが、地味にみえても生活の基盤をよくするとても大切な作業です。

次回の掃除が楽になる

定期的に断捨離することで、次回の整理が楽なります。

断捨離術は1回きりで身につけられません。何度も実践し、必要か不必要な物かを判断する力を養っていきます。
物をどけながら、処分する物を判断したりする手間がなくなるためスムーズに作業できます。

ふだんから断捨離を行なうことで、次も、その次も断捨離にかかる負担は軽減されるのです。

時間の短縮

断捨離によって部屋を綺麗にすると、物がどこにあるのか把握できるようになります。これは、不要なぶんの物(ノイズ)が減るためです。頭のなかでイメージする部屋もシンプルになり、置いてある場所が把握しやすくなるというわけです。

たとえば、テレビやエアコンのリモコンの位置や文房具の位置。仕事で使う資料など、物の固定位置がわかると探す手間が省けます。そのぶん時間の短縮に繋がり、効率のよい生活になるのも断捨離のメリットです。

毎日の生活で時間に追われているという人は、断捨離をはじめてみてはいかがでしょうか。

お金の無駄が減る

「ムダを減らす」ということは、余分な物を購入しないことに結びつきます。断捨離前よりも物の出入りを意識するようになり、「気になるけれど使うまでに至らない」という風に金銭管理がしっかりします。

物が散乱している状態は、どこに何があるのかわからず、購入後に「すでにもっていた物」と気づかされるケースは多々あります。断捨離によって無駄遣いを減らしお金を節約できるのです。

断捨離のデメリット

断捨離はさまざまなメリットがあります。しかし、気をつけておきたいポイントもあります。ここでは断捨離のデメリットをご紹介しています。

片づけリバウンド

片づけの達成感が強いと反動で衝動買いをする可能性もあります。「これくらい増やしても問題ないだろう」と物をたくさん購入したり、しばらく断捨離をやめたりしていくうちに、だんだんと断捨離前の部屋に戻ってしまうのです。

ふだん目にするところは、物の散らかり具合も気づきにくいですよね。物で溢れてから気づいても遅く、断捨離したぶんの労力がムダになってしまいます。

新しく物を取り入れる際は、より慎重になりましょう。そして片づけは、できるかぎり素早く終えるようにしましょう。

考え方が変わる

物の執着を離れる術を身につけると「必要なぶんだけ物を使う」という気持ちが強くなります。

すると、家族・友人・知人などから想いのこもったアイテムをもらっても「使わないから要らない」と考えてしまうおそれがあります。相手からの想いに感謝の気持ちを忘れてしまうといっても過言ではありません。

断捨離によって、物の価値を決められるようになるのは大変よいことです。しかし、人間関係で断捨離の心得えをもつと冷たい人と思われてしまいます。

必要な物まで捨てる

ありがちなのが、断捨離で本来必要なぶんの物まで捨てることです。部屋にある物を整理したい気持ちが先立って「とにかく物を整理整頓」しようと、直観的に判断してしまうと、実は使う物だったと後になって気づくケースがあります。

断捨離は物を整理し、快適な空間にできますが、必要な物まで捨てないよう注意が必要です。

思い出の物を捨てる

物のなかには思い出の手紙や、一生物のアイテムもあります。しかし、断捨離中にうっかり処分してしまうこともあります。とはいえ、ふだん使うことのない物は処分しておきたい、けれど思いでのアイテムはどうすべきかわからない場合はよくあります。

このときは、保管場所を用意してまとめるのもアリです。また、スマートフォンで写真を取ればデータというカタチで思い出を残せます。

具体的な物として残しておきたい場合は、段ボール箱を用意して思い出のアイテムとしてまとめること。そうでなければ、記録として残し処分する方法が賢明です。

断捨離のコツ

ここでは、断捨離を上手にできるためのコツをご紹介します。物を捨てることは、簡単なようで思いのほか難しいことです。断捨離で失敗しないためにも、断捨離のポイントを押さえておきましょう。

簡単な場所から手をつける

断捨離を行なう前に一度部屋を見渡してみましょう。そのなかで、一番断捨離しやすい場所に目星をつけます。まずは簡単な場所からはじめましょう。

もう少し具体的にするため、部屋にある物を確認しつつ、どこに何があるかのメモを取りましょう。すべて書き記した後で、どこから手をつけたらよいのか判断できるはずです。「今日はリビングを」「次回はクローゼットを」といった具合に、断捨離スケジュールを作ることもできます。

また、簡単な場所からはじめることで小さな成功体験が得やすくなります。

期限を決める

断捨離する時間を決めることで、片づけ意識が高まります。人は期限を決めないと「時間はたっぷりあるから」と後回しにしてしまいがちです。そうならないよう断捨離する場所をいつまでに整理するのか期限を設けましょう。

物を分類する

捨てる基準をもつことも大切です。これは必要か不要かといった分類が難しいためです。処分する基準を作っておくとルールに沿って作業を進められため、スムーズに断捨離できます。

たとえば、ほとんど着用していない服はすぐ処分したり、流行でない服の場合、それを使っているかどうかで決めたりします。どうしても難しい場合は、一旦保留にして、使うのか一定の期間様子をみましょう。ただし、保留品が多くならないよう注意してください。

断捨離で失敗しがちな原因とは?

継続して断捨離を進められるためにも、失敗しないポイントをご紹介します。

一度にすべて捨てようとする

やりがちなのが、一度にすべて片づけしようすることです。物の整理は、量が多いぶん時間と手間がかかります。そのため、一度に大量の物を断捨離しようとするとまだ終えていないにもかかわらず、断捨離を途中でやめてしまうおそれがあります。小さなノルマで構いません。自身のキャパシティに合わせて作業を進めましょう。

処分方法が決まらないアイテム

断捨離中、使っていないブランド品のような処分方法が難しいアイテムをみつけることもあります。使っていないとはいえ、高価なアイテムを友人や知人に譲るのも気が引けますし、売ればお金になります。

ブランド品の処分はあらかじめ、処分方法を決めておきましょう。たとえば、気軽に出品できるフリマアプリして売却する方法や、買取業者に買取ってもらうなどがあります。

サービスのメリット・デメリットを考えながら、自身に適切な処分方法を選びましょう。

これだけは注意すべきこと

断捨離のメリットやデメリット、処分方法などをご紹介しました。

一度も断捨離を実践していない場合は、物の価値がわからず、後で後悔するような処分の仕方をしてしまうでしょう。はじめの頃は、特に時間を使って断捨離を行なってください。

面倒に思う人もいるかと思います。物と真正面に向き合うことで大切な物を捨てることが少なくなります。