騒音トラブル
一人暮らしを始める場合、大多数の方が集合住宅に住むことになります。
単身者向けの賃貸集合住宅は、分譲住宅や一戸建てに比べると遮音性が充分でないケースが多く、騒音などの近隣トラブルに巻き込まれることが少なくありません。
この問題は、部屋探しの際にいくら気を付けていても完全に避けることが出来ないため、多くの方が悩んだり、苦しんだりする部分でもあります。
そのため、この問題については「どのように対応すべきか」という対処法を身に付けているかいないかが、大きな分かれ道になると言えるでしょう。
相談先を把握しておく
一人暮らしで近隣トラブルなどの問題に巻き込まれた場合、重要になってくるのは「相談先がどこであるのか把握しておく」ということです。
単身用の賃貸物件の場合、トラブルの相談先としては「大家」「管理会社」のどちらかである場合がほとんどです。
基本的には、管理会社が物件のトラブルの解決を行うようになっているのですが、中には大家さんが直にトラブルに対処しているケースもあります。
この相談先を把握していない場合、問題を持ちかける先が分からず、無駄に時間や労力を消費するといった事にも繋がってしまいます。
物件の契約をする際、または、入居して早いうちに「問題の相談先」はしっかりと確認しておくようにしましょう。
また、何か問題が起きた際や近隣トラブルに巻き込まれた際は、トラブルの相手と「直接話をしない」ということが重要になってきます。
一人暮らしの集合住宅における近隣トラブルでは、直接住人同士が話し合いを行ってしまったせいで、余計に問題が複雑化するといった事も少なくありません。
隣人・近隣トラブルは、問題の根本に感情が絡むだけに、当人同士が直接接触をして余計に煽りあってしまう、というケースが多く見られます。
そのため、必ず「管理会社」や「大家」といった第三者に間に入ってもらい、冷静に問題解決に繋げられるよう、状況を整える必要があるのです。
また、集合住宅で多い騒音トラブルなどの場合「隣の騒音がひどい」と感じていても、実際には、違う部屋(斜向かいや斜め下など)からの音だった、といったケースもみられます。
集合住宅は音が回り込んだり、部屋を飛び越して響いたりといった事も少なくありません。
そのため「自分の思い込みで隣の人を騒音で注意したが、実は違う人の騒音だった」なんてことも起きてしまいます。
そういった事で人間関係を悪化させないためにも、まずは「管理会社」や「大家」といった相談先に相談することが重要になってくるのです。