賃貸契約書や重要事項説明の確認ポイント

賃貸契約書と重要事項説明書の違い

部屋を決めて実際に住み始めるにあたっては、契約を家主と住人との間で結ぶ必要があります。
そのために交わされるのが賃貸契約書で、契約期間、家賃や家主、入居者としての責任、契約解除の条件などが記載されていて、最後に署名捺印をする欄があります。
この契約書を交わすことで、家に住み始めることができるようになるのです。

契約書に一度サインしてしまうと、基本的にはその内容を後から取り消すことはできず、そこに書かれている通りに守らないといけません。
面倒臭がらずに、しっかりと最初から最後まで読んで、納得した上でサインするようにしましょう。
内容がおかしいと思った場合は、サイン前に不動産会社の担当者にその旨を話してみてください。

一方で重要事項説明書というのは、その部屋を借りるにあたっての詳細を説明した文書となります。
何らかの問題があるのであれば、その説明書の中で家主は説明する必要がありますし、契約に関する特別な取り決めがある場合なども記載されなければなりません。
基本的には、契約書をサインすると、この重要事項説明書の内容にも納得しているということを証ししたことになります。

敷金のルールは必ず確認するように

入居や退去の際にトラブルになる原因として一番多いのが、敷金に関することです。
契約書や重要事項説明書には必ず敷金についてのルールが記載されていますので、必ず細かくチェックして納得できる内容かどうかを確認しましょう。

法律上は、経年劣化や通常利用に関する劣化は家主が負担することになっています。
そのため、日焼けによる畳や壁紙の汚れや、室内の全体的な汚れやカビなどを修復するためのクリーニングやリフォームは入居者が負担する必要がありません。
しかし、中には契約書に、敷金の中から退去時のクリーニングを負担するなどの条項が書かれていることがありますので、もしそのような内容があったら必ず不動産会社の担当者に言うことが大事です。

その他のルールについても確認しておく

他にも契約書や重要事項説明書には細かなルールが記載されていますので、しっかりとチェックしましょう。
たとえば、ペットの飼育や楽器の演奏などが禁止されているか、もし禁止されているのであればどの程度までの禁止内容なのかを見ておきます。

さらに、更新料や保証料の金額やどのタイミングで支払うのか、還付はなされるのかなどの内容も、金銭トラブルにならないために契約前に納得しておかなければなりません。
また、給湯器やウォッシュレットなどの設備の故障の際の取り扱いなども、大家がするのか入居者がするのかを明確に把握しておくことで、いざという時にトラブルの原因とならずに済みます。