賃貸契約に関係した初期費用

a0002_006853一人暮らしの引越しに関わる初期費用の中でも大きなウェイトをしめる
「賃貸契約に関係する初期費用」
高額になることの多いこの初期費用について、細かく見ていきましょう。

 
 
 
 

敷金・礼金

敷金と礼金は、賃貸契約を結ぶ際に大家さん・管理会社それぞれに支払うお金です。
まず、敷金は家賃の支払保証のために、管理会社(家主)に預けておくお金です。
家賃の滞納分や、退去後の部屋の修繕分を相殺するものとなっていますので、賃料の不払いがなく、修繕費用などが少なくて済めば、相殺後の余ったお金が戻ってきます。
これに対して礼金は、部屋を賃借する際に大家さん(家主)にお礼として支払うお金です。
大家さんに支払う「お礼金」となりますので、敷金のようには戻ってきません。
敷金・礼金は、借りる部屋の家賃が基準となっており、合計し3ヶ月~6ヶ月程度となっています。
月5万円の部屋であれば、15万~50万円が相場、ということですね。

仲介手数料

仲介手数料は、不動産会社・管理会社が貸主(大家さん)と借主(入居者)との間に入って、賃貸を仲介した場合に必要となる費用です。
そのため、貸主が直接借主に部屋を貸す契約の場合には必要ない費用となっています。
(具体的には取引態様が「貸主」となっている場合です)
また、仲介手数料が発生する場合、不動産会社・管理会社が請求できる金額は「家賃1ヶ月分まで」となっていますので、万が一にも多く取られないようチェックしておきましょう。

前払い家賃

最近はほとんどの賃貸物件で「前払い家賃」が必要となっています。
「入居月の日割り家賃+1~2ヶ月の家賃」を事前に支払っておく、ということですね。
これは、夜逃げなどの万が一に備えての大家さん、管理会社のリスク軽減策ともなっています。
入居日によっては、丸々2~3か月分の前払い家賃が必要となりますので、費用を準備する際にはしっかり確認しておきたいですね。

清掃費、抗菌・消臭費、鍵交換料金など

借りる物件の管理会社によっては、入居前の部屋の清掃や消毒・抗菌などの費用を借主に請求する場合があります。
また、鍵の交換費用は多くの場合請求されると考えておいて良いでしょう。
この中で、抗菌・消臭費などはオプションになっていることがありますので、必要ないと感じた場合は担当者に相談して外してもらうと良いでしょう。
清掃費や抗菌・消臭などの費用は、値下げ交渉などが可能な場合もありますので、担当者とのやり取りの際にしっかり確認しておきたい部分です。